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【2割以下】中小企業でDX化が進まない本当の理由とは?ITエンジニアがわかりやすく解説

日本の中小企業では、DX化が2割以下しか進んでいないのはご存知でしょうか。
DX化が進まない背景にはいくつかの重要な理由があるようです。

この記事では、
・なぜ中小企業でDX化が進まない?
・どうすれば中小企業でDX化を進められる?
といった疑問について、ITエンジニアがわかりやすく解説します。
DX推進のために取り組むべき具体的な開発メニューもご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事が、御社の適切なDX戦略の策定にお役立ちになれば幸いです。

日本の中小企業でDXに取り組めているのは2割以下です

DXとは、簡単にいうと「デジタル技術を活用することで可能になる業務改革」のことです。
単純にIT技術を導入することではないんですよね。

さて、2023年3月に株式会社リコーが行った調査によると、

日本の中小企業で
このDX(デジタルによる業務改革)の必要性を感じていながら
取り組めているのは全体の2割以下である

という残念な実情がみえてきました。

リコー(東京都大田区)とリコージャパン(東京都港区)のグループが2023年3月23日に発表した、顧客の中小・中堅企業約2700社に対しておこなった「DXに関する『ホンネ』を聞くアンケート」の調査結果によると、DXに必要性を感じていながら、取り組めているのは2割以下との実情がわかった。
また、企業が抱えるDX化の課題には、「何から手を付ければいいかわからない」(29.8%)、「現場の意識・理解が進まない」(33.1%)、「費用対効果が見えない」(41.8%)などが挙がり、経営者の理解もあまり進んでいないという結果が出た。

【引用】中小企業のDX、どれくらい進んでいる? 進まない理由3位「何から手を付ければいいかわからない」、2位「現場の意識・理解が進まない」…では、1位は?

この調査によると、中小企業がDXに取り組めていない理由のアンケート1位は「費用対効果が見えない」からだそうです。

「費用対効果が見えない」というのは、
・業務上の課題とそれによって発生しているコストが明確になっていない
・それらは明確になっているが、改善に必要なIT投資費用が不当に高い
のいずれかが原因になっていると考えられます。

中小企業がDXに取り組めていない理由のアンケート12位は「現場の意識・理解が進まない」からです。
厳しい言い方になりますが、「現場の意識・理解が進まない」という理由は、経営者の現場に対する責任転嫁と私は考えます。

中小企業の現場は、業務を改革することで
・自分の仕事が減ることで社内での価値が下がる
・余計な仕事が増える
といった不安から、強い拒否反応が生じることがあります。
ですから、DXの実現には強いトップダウンの力が必要です。

DXによって働きやすくなったり、自分の力を今まで以上に発揮できていると現場が感じれば、現場の業務改革への抵抗感がなくなり、さらに新しい取り組みが行えるといった良い循環が生まれることでしょう。

今後DXを進めるにあたってキーマンとなる経営者に、「DXへの理解度」や「意識について『ホンネ』」を聞いた。
その結果、「理解していない」(13.7%)、「あまり理解していない」(20.9%)、「わからないどちらともいえない」(22.7%)を合わせて「57.2%」の経営者がDXについて理解が進んでいないことを打ち明けた。
経営者の声をみると、
業務との関連性が見えない(運輸業)
DXを活かす余地がない(学術研究、専門・技術サービス業)
DXについて知らない(建設業/建築)
などが挙がっている。

アンケート結果によると、中小企業経営者の約60%はDXの理解が進んでいません。
DXの理解が進んでいないことは、実際に中小企業の経営者と話をしている私自身も強く感じます。

業種にもよりますが、
・自分の業種ではIT活用するメリットなんてないから
・現場がすべてだから
と感じている経営者は多いです。

そういった経営者は、現場の業務課題は把握しているが、解決できない課題だと勝手に納得しています。
しかし、ITエンジニアの私からみれば簡単に解決できる課題もあります。
IT技術の進歩は日進月歩です。
現在解決できない課題でも、3年後には解決できるようになっている、という場合もあるのです。

日本の中小企業でDX化が進まない本当の理由とは?

中小企業の業務システムを長年開発してきた私の立場から見た、日本の中小企業でDX化が進まない本当の理由は、
・経営者の技術への理解不足
・業務課題の不明瞭さ
・高コストによる投資対効果の低下
・技術リソースの不足
・ITインフラの不整備
と考えています。

経営者の技術への理解不足

DX化が進まない最も大きな理由は、経営者のIT技術への理解不足です。
必ずしも経営者がIT技術に精通している必要はありません。
CIO(情報システム担当役員)を置いたり、信頼できる外部パートナーを見つけるなどして、ITエンジニアの観点で業務を見直すことが大切です。

業務課題の不明瞭さ

DX化が進まない理由は、業務課題の不明瞭さです。
業務課題とそれによって生ずる機会損失や無駄なコストを正しく把握していないと、その改善の必要性を理解することはできませんし、進むべき方向が明確になりません。

高コストによる投資対効果の低下

DX化が進まない理由は、高コストによる投資対効果の低下です。
業務課題が明確であり、それにより発生する損害がはっきりしていても、実際の改善にかかる投資額が大きすぎては取り組むべき価値を見出すことはできないでしょう。
日本のITベンダーは多重下請け構造になっており、開発コストが高くなりがちです。
また、大企業のDXへの取り組みが活発になっていることによるIT人材不足も、高コストの原因になっています。

技術リソースの不足

DX化が進まない理由は、技術リソースの不足です。
ITベンダーに頼むと高額になるということなら自社で開発すれば良いという話なんですが、やはりIT人材不足ということもあり、中小企業が社内でITエンジニアを抱えるのはなかなか難しいです。
待遇をよくすれば採用はできますし、それでも外部に開発を投げるよりはずっと低コストなんですが、そうすると他の社員からのやっかみを受けてITエンジニアが社内で孤立するという問題が発生してしまいます。
これではプロジェクトは前に進まず、エンジニアはすぐに退職してしまうでしょう。絶対に待遇が他の社員にバレないようにすることが肝要です。

ITインフラの不整備

DX化が進まない理由は、ITインフラの不整備です。
地味な問題ですが、これまでIT投資に消極的だった中小企業はネットワークやPCなどのITインフラが不十分であることが多く、その場合新しいシステムを導入するのに追加の投資が発生してしまうことがあります。

中小企業こそDX化が必要な理由とは?

中小企業こそDX化が必要な理由は、ずばり今後生き残れないからです。

IT技術の発展は第三次産業革命とも呼ばれているように、大きな社会的変革です。現実に、社会はIT技術によって大きく変化しており、それに併せて国内外問わず企業の業務もIT技術を活用して大きく変革を遂げています。

周囲の工場が蒸気機関や電気を使って生産性を工場させている中、手回しの機械を使っている工場が生き残って行くのはかなり難しいでしょう。

中小企業の強みは、市場の変化や顧客の要望に迅速にキャッチアップできる意思決定の速さと変化の柔軟さです。
融通の効かない大企業に勝る中小企業のアドバンテージを発揮する時ではないでしょうか。
これを実現するのにDX以上の武器はないのではないでしょうか。

セマンティック・アイの中小企業DXサポートとは?

セマンティック・アイの中小企業DXサポートは、月額2万円という低価格で気軽にIT相談をしていただけるサービスです。
セマンティック・アイは、中小企業の業務改革を専門に行っているITエンジニア集団です。

ITエンジニアというと、メガネをかけて一日机に向かっている「技術の人」というイメージが強いと思いますが、弊社のエンジニアはそうではありません(メガネはかけています)。

中小企業のDXで最も大事なのは、課題の明確化です。
課題を経営者とITエンジニア双方が抜け漏れなく共有することが本当に重要です。
ですから弊社では、実際に現場を見たり、直接コミュニケーションを取ることに多くの時間を使います。

また、技術スタックに関してはWeb、アプリ、IoTといったモダンなものに最適化しており、迅速かつ柔軟に開発を進めることが可能です。

まずは相談相手になってほしい、という場合であれば月額2万円という低価格でメニューを用意しています。
実際に開発する場合でも、開発リソースに応じた月額請求になっており、これによって低価格かつ毎月の成果を確認しながら柔軟に開発を進めることができます。

セマンティック・アイの定額サービスについてはこちらのページで詳しくご紹介しています。
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お試し開発のお申し込み、DX推進のお困りごと、定額制プランの詳しいご相談をされたい場合には
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中小企業のDX化はセマンティック・アイにおまかせください

中小企業でDX化が進まない本当の理由を、ITエンジニアの立場でわかりやすく解説いたしました。

いわゆるDXツールといわれる業務パッケージの類はたくさんありますが、日本の中小企業は特色の多い会社が多く、業務にパッケージを当てはめることで特長が失われたり、カスタマイズが発生したりすることがあります。
また、パッケージは必要ない機能まで含まれているため、ユーザからするといらないボタンが表示されているなど、使いにくいシステムになってしまいます。

かといって1から開発(スクラッチ開発)となると費用も高額ですし、事前に開発するソフトウェアの仕様をきっちり固める必要があり、後になって変更が発生するとさらに追加で費用が発生してしまいます。
開発のプロでもないのに、何もない状態で仕様から完成品の状態を想像するのは不可能ですから、大抵の場合完成品を見て「こうじゃないのに・・・」と残念な気持ちになるのです。

セマンティック・アイではこうした問題に対応するため、月額制の開発メニューをご用意しました。

毎月の進捗を見てもらいながら、こまめに打ち合わせて、柔軟に開発を進めることで「お客様が本当に必要だったもの」を提供することが可能です。
セマンティック・アイの定額サービスについてはこちらのページで詳しくご紹介しています。
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